タイトルは、昔、ガールスカウトにいたときに学んだ言葉です。
あの日から1年、殊更に思い浮かぶ一節であります。
昨日は防災訓練でした。
ボランティアセンターのある「せせらぎ」には、デイサービスやショートステイ、
軽費老人ホームがあり、地域の方はもちろんですが、高齢の方も多く利用される施設です。
日頃から地震や火災などの際の備えを、
職員一同、十二分に考えておかなければなりません。
昨年は3月11日15時から、防災訓練の予定でした。
その日、職場から歩いて15分ほどのところにある高層ビルの54階にいました。
その後、職場に戻り、着替え...その途中にあのときを迎えました。
めまいと錯覚したあの瞬間からあとのことは、ここに記すまでもないでしょう。
天災は忘れた頃に...という言葉を残したのは寺田寅彦だとか。
その真偽のほどはともかく、
この科学者にして多くの随筆を残している彼の著作のひとつ『天災と国防』において、
文明が進むほど天災による被害もまた甚大に成ると、彼は言います。
文明の利器にまみれ、自然の脅威をないがしろにしがちな現代人への
痛烈なる警鐘でしょう。私たちは自然への畏怖を忘れてはならず、
風化させることなく、これからの日本を考えなければなりません。
文明の象徴、新宿高層ビル群を見つめて、決意も新たに。
私たちにできること、やらなければいけないことはたくさんありますね。
【きら】