3月5日、東日本大震災から1年を前に、
宮城県山元町に行ってきました。仙台から
常磐線亘理駅へ。駅前から家屋の泥出し
洗浄にあたったボランティアの案内で
駅舎の残った山下駅から海岸への道を進み
ました。
瓦礫の片づけられた中にちょっと修理すれば
住めるのではと思うような、ボランティアの
手の入った家屋もありました。4月26日の
毎日新聞で「津波は高さ約6.2メートルの防波堤を越え、美しい砂浜とのどかな田園が広がる
町を襲った」とあった山元町。
「海岸近くにある小学校では、父兄の協力を得てピストン輸送で全児童を高台にある役場
まで全員を避難させた」と記された津波に襲われ、校舎が壊され泥をかぶった小学校が
校章もはっきりと今にも生徒が出てくるように綺麗になっていました。
これもボランティアの手によるものと聞きました。鉄道の復旧はなく、道路も未整備の中で
他の小学校に通う子供たちの思い出を綺麗な形で残したいというボランティアの思いに
ジーンとくるものがありました。
この時期に行ったのは、娘がかなり早い時期 からこの活動に参加していたのを今年になって 知り、被災から1年。今日が活動の最終日と 言うこともあり、目にしておきたいと出かけ ました。
津波による被害の状況、車や瓦礫の山のほか一面
の平地を前に言葉がありませんでした。
今も現地で活動を続けるボランティアの皆さんのパワーを肌で感じ、義援金募金その他
被災地支援が続く中で、何かしなければと改めて感じた旅でした。
翌日、仙台は朝から雪でした。
例年に比べ「せせらぎ」の春の訪れも遅れがち、広場の「緑萼梅」も開花待ち状態が
続いています。ビオトープではカエルの卵が孵化する時を待っています。
21日からは選抜高校野球が始まります。選手宣誓は宮城県石巻工高の阿部主将です。
32校の熱い戦いが皆に感動を与え、寒さで縮まった体をほぐしてくれることと思います。
【くり】