出勤途中の家の庭隅に毎年たくさんの柿の実をつける木があります。
今朝、甘くなった柿を食べているのでしょうか、大勢ののスズメの賑やかなこと♪♪~。
少し離れた場所に立ち止まり眺めていましたが、
静かに近付くと一斉に飛び去っていく様は何故か、
郷愁を感じさせられる光景でした。
この季節になると、自然に口をつく句があります。
『柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺』
子規が奈良の法隆寺を訪れ境内で休んでいたところ
名産の御所柿が盆に盛られ出されたそうです。
斑鳩の里の高く澄み渡った秋空のもと、近くにある西円堂の鐘楼から時を告げる鐘の音が響き始め法隆寺の裏山にこだましていった~~~。
現在、放映中の[坂之上の雲]の秋山好古、真之兄弟、そして正岡子規の三人の親友の
それぞれの道を思う時、改めてこの句の静かさ、雄大さが心に染み入るこの頃です。
【まつ】