みなさん、「さをり織り」というのをご存じですか。
写真は区内にある障害のある人の施設で作られたもの(http://www.mutsumi-kobo.com/)ですが、ここだけでなく、さをりの製品を扱っている作業所はほかにもあります。それぞれに特色があって、かわいいです。このブックカバーもだんだんと布がなれて、どんな厚さの本も優しくくるんでくれるので、うれしくなります。
この本をくるむだけの布は、いったいどれだけの時間をかけて織られたのかな。
ふと考えることがあります。細い糸をカタン、コトン、トントンと織っていく間に、織り手の日々も重ねられ、また気持ちも織り機に向かうごとに変わっているんだろうと思います。その気持ちごと表われるのが、さをりの良さでもあるのでしょう。さをりの製品を手にするごとに、その織りの中に流れている時間もいっしょに自分の手に来るような気が、最近はしています。
と、まぁ今回はちょっとまじめに書いてみました。おかしいですね。
春の海ひねもすのたりのたりかな 私の頭も、のたりのたりかな
【きら】